今回から動画を上げてみます。
桜土手古墳群は、秦野市堀山下の水無川右岸の東西500m、南北300mの範囲に35基の円墳が確認された。
調査後埋め戻されるなどしたため現存するものは12基。桜土手古墳公園内に6基、日産車体工場内に5基、島津製作所内に1基が分布していた。
各古墳の築造年代は6世紀末から8世紀初頭とみられ、古墳時代終末期の7世紀後半が中心とされる。
この古墳群で最大の1号墳は、径28m、高さ5.6m、周溝5mを測り、二段築成で葺石に覆われている。また、一般的な円墳とは異なり、墳丘の中を石垣状の石組みが一巡している。
副葬品としては須恵器・土師器などの土器類、耳環・勾玉などの装飾品、直刀・鉄鏃などの鉄製武器、辻金具・鐙鎖などの馬具が出土した。
敷地内には古墳群から出土した遺物などを展示する「桜土手古墳展示館」があるが、令和2年11月に開館30周年を迎えるにあたり、考古専門の博物館から総合歴史博物館『はだの歴史博物館』にリニューアルする。
現在、内装や展示設備等の工事を行うため、今年の10月31日まで休館中。