2020年 夏のミュージアムセレクション

~ ランチの後で個性の光る博物館・美術館へ 2020年夏の注目すべき特別展巡り ~

新型コロナウイルスの影響で多くの美術館・博物館が閉館しておりましたが、各館の諸々の努力により感染予防対策を整えつつ再開させたきています。

ウォーキングは体力的に不安という方向けに、東京近郊の個性の光る博物館・美術館の注目すべき特別展や常設展をご案内いたします。それぞれの街のオススメのレストランにて、ランチをとりつつポイントを解説し、その後じっくりと特別展・常設展を鑑賞します。

新型コロナ感染予防の観点から、昼食会場や各館で実施しているオペレーションや取り決めを遵守しながら、可能な範囲で解説も行います。

1:五島美術館 ~  国宝の源氏物語絵巻や紫式部日記絵巻など、日本と東洋の古美術約5000件を収蔵 ~

特別展『祈りの造形 ‐古写経・墨跡・古版本‐』

五島美術館の収蔵品から仏教関連の優品約50点を選び展観(会期中一部展示替があります)。奈良・平安時代の「古写経」や鎌倉・室町時代と宋・元時代の「墨跡」など、美しく荘厳な経文や仏の救いを説く高僧の書における祈りのかたちを紹介します。特集展示として館蔵の漆芸コレクションも同時公開

開催日時  2020年 7月15日(水)・7月23日(木) 
集合場所:東急大井町線 上野毛駅
11:30開始 ~ 15:00頃 終了予定 
ランチ:「蕎麦 はやかわ」を予定

2:川崎市立日本民家園 ~ 日本全国から特色ある古民家を集めた日本最大の民家園 ~

企画展示『うんことくらし-便所から肥やしまで-』

「便所」は、私たちの暮らしに欠かすことのできない場所です。そこで使われたさまざまな道具や、し尿がどう利用され、あるいは処理されてきたかをとおして、私たちの生活の足元を見つめ直していきます。
この他にも、園内の各所に企画展がある他、飛騨より移築された合掌造りの建物内で昼食をとる予定です。

開催日時  2020年 7月17日(金)・8月12日(水) 
集合場所:小田急線向ヶ丘遊園駅
11:00開始 ~ 15:00頃 終了予定 
ランチ:日本民家園内「そば白川郷」を予定

3:山種美術館 ~ 日本画専門の美術館が誇る至極の名画 ~

特別展  『桜 さくら SAKURA 2020 ―美術館でお花見!』


古くから日本の山野に自生していた桜。中世、近世では貴族、武家など上層階級を中心に自邸や名所の桜が鑑賞され、江戸時代には多数の品種が生み出されるとともに、花見が庶民にまで広く浸透し、日本人の桜に対する愛着は一層広がりをみせます。爛漫と咲き誇る華やかさと、はかなく散る移ろいやすさを併せ持つ桜は、芸術においても、古来詩歌に詠まれ、調度や意匠に取り入れられ、あるいは絵画化されるなど、多彩に表現されてきました。本展では、日本人の美意識と深く結びついた桜に焦点をあて、所蔵の近代・現代日本画の中から約50点の作品をご紹介いたします。

開催日時  2020年 7月21日(火)・8月28日(金)
集合場所:JR山手線恵比寿駅
11:30開始 ~ 15:00頃 終了予定 
ランチ:「蕎麦会席 松玄」を予

4:横浜市歴史博物館 ~原始から近現代までの横浜を概観 外は弥生の大集落 ~

企画展『明治・大正ハマの街-新市庁舎建設地・洲干島遺跡』

2020年春、中区本町6丁目に横浜市の新しい市庁舎が完成します。大岡川沿いに位置する新市庁舎の建設地は、江戸時代から続く洲干弁天社の社地にあたり、建設に先立っておこなわれた埋蔵文化財(洲干島遺跡)の発掘調査では、開港期の石積み護岸や関東大震災で倒壊した建物基礎などの遺構が発見されました。これらの発見は、開港以降積み重ねられた歴史の上に現在の横浜があることを私たちに教えてくれます。本展示では、新市庁舎の建設地である北仲通南地区を中心に、開港から震災復興までの都市横浜のすがたを、洲干島遺跡の発掘調査から得られた成果をもとに紹介します。

開催日時  2020年 7月30日(木)・8月21日(金)
集合場所:横浜市営地下鉄センター北駅
11:30集合 ~ 15:30頃 終了予定 
ランチ:「農家レストラン SOZAIYA」を予定

5:平櫛田中記念彫刻美術館 ~  日本近代彫刻界の泰斗平櫛田中の晩年の邸宅 ~

特別展『花鳥風月-平櫛田中コレクションより‐』

平櫛田中は彫刻家だけでなく日本美術院の日本画家や、工芸家など同時代の作家たちと親しく交わりました。展覧会では平櫛田中コレクションの様々な美術品の中から「花鳥風月」をテーマとした作品をご紹介します。展覧会は、会期を8月2日(日曜)まで延長しました。。


開催日時  2020年 8月14日(金)  
集合場所:西武国分寺線 一橋学園駅
11:30開始 ~ 15:00頃 終了予定 
ランチ:「武蔵野うどん きりむぎ」を予定

6:日本民藝館 ~ 「生活のなかの美」を見出した柳宗悦のコレクション ~

特別展『洋風画と泥絵 異国文化から生れた「工芸的絵画」』

江戸時代、長崎港を通じてオランダや中国から舶来した「異国」の文化は、日本の絵画や工芸にも新しい表現を引き起こしました。異国的風物を主題に描いた絵画、大名屋敷や名所の風景を描いた江戸の土産絵・江戸泥絵などに、西洋の絵画技法の影響下に描かれた洋風表現が見い出せます。西洋の画家から直接学ぶことのなかった日本では独特の描写が生まれ、写生画とは異なった魅力を持つ「洋風画」や「泥絵」に変容していきます。本展では、柳宗悦が「工芸的絵画」と呼び民画として位置付けた、江戸後期の洋風画と泥絵を中心に紹介します。

開催日時  2020年 8月5日(水)・8月26日(水) 
集合場所:京王井の頭線 駒場東大前駅
11:30開始 ~ 15:00頃 終了予定
ランチ: フレンチ「ルヴェ ソン ヴェール」を予定 

7:國學院大學博物館 ~ 考古と神道 日本文化の基層に触れられる国内屈指の大学博物館 ~

企画展  『モノで読む古事記』

日本文化の講究に必要な文化財を収集・保存し、学術的な研究成果を一般に公開するとともに、広く学内外の研究教育活動に資することを目的として設置された大学博物館です。平常展では、校史・学術資産研究センターの所管資料を交えながら大学の歩みを辿り、考古学から見た日本列島の歴史を通観した上で、神道と日本文化に対する理解を深めていくことができます。また、論文形式に拠らない研究発表である特別展・企画展や、各種の教育普及事業、博物館連携事業などを通して、社会に開かれた大学の窓口としての役割も担っています。

開催日時 2020年 8月6日(木)
集合場所:JR山手線 渋谷駅
11:30開始 ~ 14:30頃 終了予定 
ランチ:「ビストロ シロ」を予定

8:国立歴史民俗博物館 ~ 原始から現代に至る歴史と日本人の民俗世界を知る ~

常設展 『第1展示室からどこまでいけるか一通り解説』

「歴博」の愛称で親しまれている国立歴史民俗博物館は、昭和58年3月に開館しました。本館は日本の歴史と文化について総合的に研究・展示する歴史民俗博物館で、千葉県佐倉市 にある佐倉城址の一角、約13万平方メートルの敷地に延べ床面積約3万5千平方メートルの壮大な規模を有する歴史の殿堂です。 原始・古代から現代に至るまでの歴史と日本人の民俗世界をテーマに、実物資料に加えて精密な複製品や学問的に裏付けられた復元模型などを積極的に取り入れ日本の歴史と文化についてだれもが容易に理解を深められるよう展示されています。

開催日時  2020年 8月11日(火)・9月3日(木)
集合場所:京成本線 京成佐倉駅
11:00集合 ~ 15:30頃 終了予定 
ランチ:歴博内「レストランさくら」を予定

9:東京都庭園美術館 ~  日本におけるアールデコ建築の傑作 旧朝香宮邸 ~

特別展『東京モダン生活-東京コレクションにみる1930年代-』

関東大震災によって江戸・明治の面影を失いながらも「帝都復興」の掛け声のもと近代都市としての新しいスタートを切った1930年代。華々しい震災復興記念祭とともに幕を開けたこの時代は、ガラスと鉄筋コンクリートの近代的な建築が立ち並び、地下鉄が走り、モダンな衣服に身を包んだモガ・モボたちが銀座の街を闊歩しました。やがて戦争の惨禍にさらされるまでのわずかな間に、日本の都市文化の中心地として花開いたのです。現代の東京に繋がる都市の原型が形作られた時代と言っても過言ではなく、今にも通じるモダンなライフスタイルの萌芽を見て取ることができます。

開催日時  2020年 8月19日(水)・9月16日(水) 
集合場所:JR山手線目黒駅
11:30開始 ~ 15:30頃 終了予定
ランチ:「Du Parc」を予定

10:東洋文庫ミュージアム ~  世界有数の東洋研究機関が有する希少史料の数々 ~

特別展『大宇宙展―星と人の歴史』

古来、世界各地で人々は天空の動きから様々な情報を読み取り、暦を作る、運命を占う、旅の道中の標にするなど、日々の暮らしのなかで役立ててきました。 やがて、天空の動きや現象を観察し、その法則などを見出すことは学問として発展していきます。日本へは、6世紀後半から7世紀初頭に、 朝鮮を通じて中国の暦と天文が伝わりました。
本展では、人々がどのように天空の動きを理解し、宇宙へのあこがれと好奇心を育んでいったのか、古今東西の様々な資料によってその歩みをたどります。

開催日時  2020年 9月2日(水)・9月18日(金)  
集合場所:JR山手線・東京メトロ南北線 駒込駅
11:30開始 ~ 15:00頃 終了予定 
ランチ:「レストラン オリエンタル・カフェ」を予定 

参加費 各回 7,000円 (全ての回とも資料代・入館料・食事代含む)
各回とも個別申込可能です。

手配等の関係もありますので、申込締め切りは各回開催の5日前までにお願いたします。

宜しくお願い致します。

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