今年の夏も非常に暑く、外に出るのも億劫になる時期でもありますが、人出が落ち込むこの時期だからこそ、美術館・博物館では非常に魅力的な企画展を開催しています。
この時期はウォーキングはお休みし、東京近郊の個性の光る博物館・美術館の注目すべき特別展へご案内いたします。
それぞれの街のオススメのレストランにて、ランチをしながら見どころを解説し、その後じっくりと特別展・常設展を鑑賞します。
見学する美術館・博物館と、日程は以下の通り
①:太田記念美術館 ~ 原宿の喧騒から一歩入った浮世絵の代表作を網羅する美術館 ~
特別展 『江戸の悪 パートⅡ』
複数の美術館・博物館で共通のテーマで企画展を開催している「他分野連携展示 『悪』」のひとつ。盗賊・侠客・悪女・ストーカーから悪の妖術使いまで―江戸の「悪い人」たち、ふたたび大集合。2015年に太田記念美術館で開催されて好評を博した同名の展覧会が、展示点数も約220点に倍増し、パワーアップして帰ってきます。月岡芳年、東洲斎写楽、歌川国芳、葛飾北斎、歌川国貞-さまざまな浮世絵師たちが描いた悪人たちを大特集。
開催日時 2018年 7月24日(火)
集合場所:東京メトロ副都心線 明治神宮前駅 11:30集合 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ: 手打ち蕎麦「松原庵 欅」を予定
②:東洋文庫ミュージアム ~ 岩崎家が創設した日本最古・最大の東洋研究図書館付属のミュージアム ~
特別展『悪人か?ヒーローか?』
歴史資料や創作物を見ていくと、当時の社会規範や支配体制の枠組みにおいて「悪」とされた人々が、一転してヒーローやヒロインとして魅力的に描かれている例が多々あります。一方、歴史上で大きなことを成し遂げた人物が、後世への教訓のために悪い例として語り継がれていることも少なくありません。本展では、多様な立場、視点によって「悪人」あるいは「ヒーロー」とされた古今東西さまざまな人物に関する記録を集め、彼らの虚像と実像に迫ります。
開催日時 2018年 7月31日(火)・8月17日(金)
集合場所:JR山手線・東京メトロ南北線駒込駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ: フレンチ「ル リュタン」を予定
③:山種美術館 ~ 日本画専門の美術館が誇る至極の名画 ~
特別展 『水を描く―広重の雨・玉堂の清流・土牛のうずしお―』
2018年9月、世界各国の水の専門家が参加する「国際水協会(IWA)世界会議」が東京で行われます。水をテーマにした国際会議が催され、世界の水環境への関心がますます高まる今夏、日本美術に表された水に注目し、水を描いた絵画を一堂にご覧いただく展覧会を開催します。水の表現の幅広さとともに、画家たちが水に向けてきたまなざしや思いを感じていただければ幸いです。暑い夏の季節に、涼やかな水の絵画をお楽しみください。
開催日時 2018年 8月2日(木)・8月28日(火)
集合場所:JR山手線恵比寿駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ:「松玄 恵比寿」を予定
④:出光美術館 ~ 出光佐三による充実の東洋古美術コレクションとルオーの名画~
特別展『 江戸名所図屏風と都市の華やぎ 』
徳川家康の転封と開府をきっかけに、急速に発展した江戸の町。その繁栄をとらえた絵画のうち、「江戸名所図屏風」は明暦3年(1657)の大火以前の様子を伝える貴重な作例です。画面には、さまざまな労働に勤しみ、あるいは歓楽街に集い、日々の暮らしを謳歌する人たちの姿が、豊かに描き出されています。本展では、2015年に重要文化財の指定を受けたこの作品を中心に、江戸を題材とした都市図の魅力をご紹介します。新興都市とそこに生きる人々の活気をご覧ください。
開催日時 2018年 8月7日(火)・9月6日(木)
集合場所:東京メトロ千代田・日比谷線・都営地下鉄三田線日比谷駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ: 個室会席「北大路」を予定
⑤:静嘉堂文庫美術館 ~岩﨑彌之助と岩﨑小彌太の父子二代にわたる至宝の東洋古美術品コレクション ~
特別展 『明治からの贈り物 ‐明治150年記念‐』
明治の美術品を中心として、近代絵画で初めて重要文化財の指定を受けた橋本雅邦の「龍虎図屏風」を含む、第四回内国勧業博覧会(明治28年〈1895〉開催)出品の屏風の数々、修理後初公開となる河鍋暁斎の代表作「地獄極楽めぐり図」の画帖、そして当時の洋画界で、“裸体画論争”に及んだ、わが国“ヌード”の先駆的作品、黒田清輝「裸体婦人像」など、話題の名品が公開となります。また今日“超絶技巧”とも称され、人気の高い明治工芸品からは、刺繍・金工・七宝・漆芸・陶磁器、それぞれ名工の“力作”が並びます。
開催日時 2018年 8月9日(木)・8月31日(金)
集合場所:東急田園都市線二子玉川駅 11:30集合 ~ 14:30頃 終了予定
ランチ:蕎麦会席「九つ井」を予定
⑥:戸栗美術館 ~ 伊万里の名品を中心に、中国・朝鮮も含めた陶磁器の全てが解かる ~
特別展『古伊万里唐植物図鑑展』
日本では古来より四季折々の植物を楽しむ風習があります。特に工芸品には、それらをあらわしたものが少なくありません。伊万里焼も例にもれず、形や文様が植物をモチーフとしたものが多くみられます。今展では約80点の出展作品にあらわされた植物を江戸末期に刊行された『本草図譜』を参考に、図鑑形式にてご紹介いたします。古伊万里植物図鑑を一緒に紐解いてみましょう。
開催日時 2018年 8月24日(金)・9月11日(火)
集合場所:JR山手線渋谷駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ:東急本店内「揚州飯店」を予定
⑦:松岡美術館
~希代の蒐集家松岡清次郎が愛した古今東西の陶磁器と絵画 ~
特別展 『松岡コレクション 水のうつわ・空のうつわ 涼を招く東洋陶磁』
水と空をキーワードに、館蔵のイラン・中国・ベトナム・韓国・日本の陶磁器を約50件ご紹介します。 碧緑の青磁、ターコイズ・ブルーの青釉や澱青釉、白磁にコバルト・ブルーの文様が清々しい青花など、水や空の青さを感じる爽やかな色調のうつわを中心に、水注や杯など水や酒、茶のうつわ、波や魚、雲などの水と空にちなんだ文様のうつわもあわせて、涼やかな東洋陶磁をお楽しみ下さい。
開催日時 2018年 9月4日(火)・9月26日(水)
集合場所:東京メトロ南北線 白金台駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ:「ザ・テンダーハウス」を予定
⑧:すみだ北斎美術館 ~ 墨田区が本気で造った、北斎の世界を存分に楽しめる両国の注目スポット ~
特別展『北斎の橋・すみだの橋‐心の旅‐』
古来より橋は、人々が交通のために川や谷といった自然を克服する一手段として架設されてきました。橋の構造や種類は、各時代における政治的、技術的制約の中で、様々に発展しており、その背景には、建設に携わった人、橋が架けられる地域の人など、多くの人々の思いがあります。本展は、北斎の作品に加えて、北斎が一生をすごしたすみだという地域にも焦点を当てた展覧会です。北斎が描く橋を通して、インフラという本来の意義を越えた、橋の文化的側面を紹介します。
開催日時 2018年 9月14日(金)・10月2日(火)
集合場所:JR総武線両国駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ:相撲茶屋「ちゃんこ江戸沢」を予定
⑨:サントリー美術館 ~ 六本木美術館トライアングルの一角 落ち着いた空間で美術に浸る ~
特別展『京都・醍醐寺‐真言密教の宇宙‐』
京都にある醍醐寺は、真言密教の拠点として、古くから歴史の表舞台で重要な役割を果たしてきた名刹です。今回の展覧会では国宝・重要文化財に指定された仏像や仏画を中心に、普段は公開されない貴重な史料・書籍を通じて、平安時代から近世にいたる醍醐寺の変遷を辿ります。また桃山時代に豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」や、三宝院の襖絵など、醍醐寺をめぐる華やかな近世美術も鑑賞できる貴重な機会となります。
開催日時 2018年 10月4日(木)10月24日(水)
集合場所:都営大江戸線六本木駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ:東京ミッドタウン内「宮川町 水簾」を予定
⑩:畠山記念館 ~ 最後の「実業家茶人」畠山即翁のコレクションによる茶の世界 ~
特別展 『原三渓‐茶と美術へのまなざし‐』
明治・大正そして戦前の日本美術コレクターであり、茶の湯も愛好した横浜の実業家・原三溪(1868~1939)。本年が生誕150年を迎えることを記念して、20年ぶりに当館が所蔵する原三溪旧蔵の書画と工芸品43点を一挙公開いたします。国宝「禅機図断簡 印陀羅筆 楚石梵琦賛」をはじめ重要文化財5件、重要美術品6件を含む三溪コレクションを通して三溪のまなざしに迫ります。ご期待ください。
開催日時 2018年 10月12日(金)・10月31日(水)
集合場所:都営浅草線高輪台駅 11:30開始 ~ 14:00頃 終了予定
ランチ:「トラットリア ラ エテルナ」を予定
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