160年前のパンデミック対策!?神社境内に封じ込めた病魔

一都七県に緊急事態宣言が出ました。

これから自宅近辺もしくは必要最小限の範囲内の移動という日々が続きます。

気候も良い中、本当は遠出したいという方も多いと思いますので、これまで行ってきた野外講座・ツアーの様子などを再掲して、雰囲気だけでも行った気になっていただければと思います。

また、その内容が家の近所だった場合、散歩がてら気になったスポットにちょこっと行ってみるのも運動不足解消になるかと思います。

大田区山王にある荒藺ヶ崎熊野神社。

鎌倉時代末期の元享年間(1321〜23)、紀州より富田・長田・鈴木・橋爪の諸氏が、開墾のため新井宿(大田区山王・中央1〜4丁目、大森西の一部)に移住した際に、氏神の熊野権現を勧進したのがはじまりと伝わる。

元和年間、この辺りの領主である木原氏が、日光東照宮造営に大工棟梁として携わり、その余材を拝領して社殿を建立した。

その本殿は、今も鞘殿の中に保存させている。

境内にある狐塚。

碑には

「此の狐 人に害をなすこと久し 民みなこれをにくむ 今ここに文久元歳辛酉 御嶽靱矢市正埋め禦ぐ 萬世掘ることなかれ」

と記されている。

ここでいう狐がした悪さというのはコレラの流行ことで、江戸時代は文政5年と安政5年と文久2年に大流行している。

当時、原因不明だったコレラは悪狐の仕業と考えられたり、虎と狼と狸が合体したような妖怪「虎狼狸(コロリ)」の仕業と考えられた。

コレラの原因の悪狐を武蔵御嶽山の御師である靱矢市正が、文久元年にここに封じ込めたため、今後永久的にこの下を掘ってはいけないということ。

新型コロナも封じ込めてもらいたいものです。

この神社の西隣は弥生から平安までの複合遺跡である山王三丁目遺跡があり、境内斜面には横穴墓が確認されている他、台地上には新井宿城があったと伝わる。

まあ、気休め程度にしかならないと思いますが、こんな感じでちょこちょこアップしていきます。

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